2008年5月1日木曜日

本「官僚たちの夏」城山 三郎 著

 ガソリン価格がどうとか、暫定税率がうんぬんとか、世間をにぎわしておりますが、これらの具体的な進め方などは、官僚と呼ばれる方々がやっているわけで、どんな感じなのかなと思い、借りてみた本です。
 時代背景はちと古く、日本の高度成長期の頃の通産省を舞台に活躍する官僚たちの物語。特に人事面の動きを強く打ち出し、官房、次官などのポジションの上下、出世にあたっての肩書きの移り変わりなど、おそらく現実にそった形で描かれており、興味深い。また、ニュースでは政治家、官僚は得てして悪者として描かれがちであるが、中の官僚一人一人は、日本全体を良くしようと考えて進めては、いるのだろうなと思います。そのほかが外務省との摩擦(外務省は自由経済を推進、通産省は国内産業の保護と拡大)や、大臣との摩擦など面白く描かれています。
 官僚も大変だ。

0 件のコメント: