2009年4月18日土曜日

「文明の自殺—逃れられない中国の宿命」を読んでみた。

 中国の経済発展はすごい。サブプライム問題以降、だめだだめだといわれながらもGDPは拡大している。成長率8%を下回ると失業者が溢れ破綻してしまうという綱渡りの経済状況で、どこまで耐えうるのか?
 本書は中国が文化を育む土壌がないこと、文化を壊していく理由、さらに社会主義と現状の関連性を述べており、とても興味深い。正直前のページでなにをいっていたのだっけ?と話題の関連性をつなげながら読むのはつらい(これは本書がわかりにくいのではなく、私の能力がないため)が、目の前に文章で述べられる状況は悲惨であり、興味深く、中国の問題点がなんとなく見えてくる。これが全部本当なら、中国が本当の意味で先進国になりうるのは、、、、いつ??

「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」を読んでみた

著者の町山智浩さんはTBSラジオのPodCast、ストリームで知った方です。(残念ながらストリームは終わってしまった、いい番組だっただけに、、本当に残念、、)
アメリカ在住の愛とエロの伝道師というキャッチフレーズで映画を中心にアメリカの文化や生活を面白く話してくれていました。で、本の内容なんですが、辛辣です。アメリカ人のキリスト教原理主義や拝金主義、超保守層による生活や政治への関わりなど、アメリカのゆがみがよく見えてきます。
 衝撃的だったエピソードは、キリスト教原理主義がキリストの教えを守ろうとするあまり、科学を否定して教育に悪い影響を与えているということ。地球は丸いというのは嘘だ!なぜなら聖書にかいてあるから、ダーウィンの進化論も嘘、人間は神様が創造したから、、、
 科学的にもアメリカは先進的であると思っていましたが、有名大学では思想的にキリスト教にしばられていない外国人の活躍がめだっているとのこと。
 リーマンショックや自動車産業の危機など、いろいろと多くの問題を抱えるアメリカの根底にある問題がわかる本です。
 大丈夫?>アメリカ?
 ええ、大変面白い、、おすすめ本でです。