2007年1月17日水曜日

[本]となり町戦争

 戦後生まれの私たちは、世界のどこかで戦争が起きていても、実感がわかないですよね。でも、世界のどこかで、今も殺し合いをしているのです。
 「となり町戦争」は、となり町との戦争に巻き込まれる男の物語です。なんだかわからないけど、隣町との戦争で戦死者がでていると、町内報にさりげなく掲載されているのに気がつきます。なんだこれと思ううちに、町役場から徴兵通知がきて偵察任務につくことになりますが、どこで戦争をしているのかさっぱりわからないほど、日常はかわらないのです。いったい、どこで戦いがあるのだろうと、、疑問を持ちつつ、町内報に掲載される戦死者は増えていく、、どこで、どんな戦争をしているのだろう??
 なんだか平和ぼけの現在の日本に対する痛烈な皮肉を感じます。そういう意図ではないかもしれませんが、、、今の自分の戦争に対する考え方がみなおさせられる本です。
 

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