2008年11月24日月曜日

「中国の大動乱が日本に押し寄せる」を読んでみた

ひさしぶりに中国に関する本を読んでみる。本書では中国の文化、歴史的背景から中国人の行動を解説し、この国の混乱は日本にどう影響してくるのか、恐怖を感じさせる文面で書いている。
著者は台湾生まれの方で、中国との関係についてはわれわれ日本人よりも思うところは大きいだろう。かなり辛口の批評がなされています。とにもかくにも莫大な人口を抱えている国というのは、どうしたって無視できない。公害や衛生、食品などの問題ひとつとっても影響は世界に広がる。逆にひとつの国家として成熟を遂げればこれほど世界に影響力を与える国もないと思うのですが、中国固有の課題は人類にとっても大きく立ちはだかる壁になるのだな。
そういえば、オリンピックがおわりましたが、いまひとつ盛り上がれなかった。本題以外の出来事がたくさんあって、別の意味で盛り上がりをみせていました。オリンピック期間中もチベットやロシアとの問題が噴出して、さぞ頭がいたかったことでしょうが、これからもいろいろあるんだな、きっと。オリンピック後の復興はこれまでの開催国でさまざまな成功例、失敗例がありますが、中国には世界のためにもうまくやってほしいもんです。
無視ですまない隣国の問題をわかりやすく書いた良書です。

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