2009年1月10日土曜日

「千年の祈り」イーユン リー著 を読んだよ

 10人の中国人の人生の一片を語る短編集。時は近年、おそらく様々な資本が中国にはいってきて、中国内部にもいろんな情報が入る時代になってからの物語。なんだかはまってしまった。私の中では結構傑作ですね。なんだか中国人の生活というか意識の根本的なところがのぞけてしまったような、あーこういう風な感じなんだなーと素直に感じさせる素朴な語りが10編、あっさり読んでしまいました。そう、素朴で素直な感じなんです。受け入れがたい生い立ちや人間関係が、素朴な人たちの素朴な物語として描かれていて、なんというか、しみるのです。
 調べたら、作者の処女作だそうで、なんか評価高いらしいですね。ほかの本もさがしてみよう。

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