2007年2月24日土曜日

[本]中国人の面の皮—彼らに脈々と流れる「厚黒」の思想

厚黒ということばがあるのか。厚顔腹黒という意味で、中国人の気質をあらわしているそうです。いろんなエピソード、筆者の経験が書かれており、とてもおもしろい。特に計算高い中国人女性の考え方は、興味深いものです。やはりこれまでの歴史が国民気質を作っており、いいわるいのではないですね。日本人気質と中国人気質というのは、確かにお互いに理解しずらい、歩みよるには、気質の性格から日本が努力せざるおえないのかなと感じます。
 厚黒というのは、良い悪いとは別の次元のことばであり、良いことを強力に図々しくやること、強いリーダシップなどを表現することにも使うものだそうで、自分も参考にすべきところもあるなと感じましたよ。自分個人の利害を優先するというのは十分に理解ができる話であり、それをオブラードで包むようにするのが日本人気質なんでしょうな。
 後、筆者の方は、日本人は中国人を見下しており、それがなくならない限り理解しあうということは難しいと指摘しています。おそらく、そういう面はあるでしょう。私は、中国のほうがグローバル化が進んでおり、欧米の会社の経営陣に、中国系の方はよく見ますが、日系の方は非常に少ないという点でも、負けている点も多いなと感じています。いま海外で活躍する優秀な人材が、好景気を背景に中国にもどってきているとのことで、ますます手強い国になりますね。
 アジアのなかで、日本とともに、中国、韓国はやはり重要な位置づけの国であると思います。人口だけをみても日本だけがうまくやれるという姿は客観的に見て、そんな未来はないでしょうね。こちらも中国を対等にみて、厚黒に中国と向き合っていくべきですな。

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